この記事で分かること
- ✓中性脂肪とは何か、なぜ高いと問題なのか
- ✓中性脂肪が上がる「本当の原因」(糖質とアルコール)
- ✓避けるべき食品と積極的に摂りたい食品リスト
- ✓1週間で実践できる具体的な献立例
- ✓効果が出るまでのタイムラインと目標設定
「中性脂肪が高い」と言われたけど、何を食べればいいか分からない…。
実は、中性脂肪は食事で最も改善しやすい数値です。正しい食事法を1週間続けるだけで、多くの方が次の検査で変化を実感しています。この記事では、中性脂肪を効果的に下げる食事法を徹底解説します。
そもそも中性脂肪とは?
中性脂肪(トリグリセリド、TG)は、体のエネルギー源として重要な役割を果たす脂質の一種です。食事から摂取した糖質や脂質のうち、すぐに使われなかった分が中性脂肪として蓄えられます。
中性脂肪自体は体に必要なエネルギー貯蔵ですが、過剰になると問題が生じます:
- 動脈硬化を促進する(特にLDLが酸化しやすくなる)
- 脂肪肝の原因になる
- 急性膵炎のリスクを高める(500mg/dL以上の場合)
- メタボリックシンドロームの診断基準の一つ
中性脂肪の数値の見方
健康診断では「空腹時」に採血することが多いです。食後は中性脂肪が上がるため、正確な評価には空腹時採血が重要です。
| 中性脂肪値 | 判定 | 対応 |
|---|---|---|
| 〜149mg/dL | 正常 | 現状維持 |
| 150〜299mg/dL | 軽度高値 | 生活習慣改善 |
| 300〜499mg/dL | 中等度高値 | 積極的な食事改善 |
| 500mg/dL〜 | 高値 | 医師への相談・薬物療法検討 |
中性脂肪は食事や運動で比較的速やかに変動するため、まずは生活習慣改善で対応することが基本です。ただし、500mg/dLを超える場合は急性膵炎のリスクがあるため、早めに医師に相談してください。
中性脂肪が上がる原因は「糖質と脂質」
中性脂肪(TG)が上がる主な原因は、脂っこい食事だけではありません。実は糖質の摂りすぎが大きな原因です。糖質を過剰に摂取すると、余った糖質が肝臓で中性脂肪に変換されます。
🚫 中性脂肪を上げる食品
- ・白米・パン・麺類の食べすぎ(糖質過多)
- ・甘い飲み物(ジュース、清涼飲料水、スポーツドリンク)
- ・お酒(特にビール、日本酒、カクテル)
- ・菓子類・スイーツ(ケーキ、アイス、チョコ)
- ・果物の食べすぎ(果糖が中性脂肪に変換されやすい)
- ・揚げ物・脂っこい食事
✅ 中性脂肪を下げる食品
- ・青魚(サバ、イワシ、アジ、サンマ)EPA・DHAが豊富
- ・野菜・海藻・きのこ(食物繊維)
- ・大豆製品(納豆、豆腐、豆乳)
- ・ナッツ類(くるみ、アーモンド)適量
- ・オリーブオイル(不飽和脂肪酸)
- ・玄米・もち麦(低GI炭水化物)
中性脂肪を下げる5つのルール
糖質を「適量」に
ご飯は1食あたり150g(小盛り〜中盛り)を目安に。白米を玄米やもち麦に置き換えるとさらに効果的です。麺類やパンは週2〜3回程度に控えましょう。
甘い飲み物を完全にやめる
ジュース1本(500ml)には角砂糖10〜15個分の糖質が含まれています。これが直接、中性脂肪に変換されます。水・お茶・無糖コーヒー・無糖炭酸水に切り替えましょう。
アルコールは週2日以上の休肝日を
アルコールは肝臓で中性脂肪の合成を促進します。特にビールと日本酒は糖質も多いので要注意。飲むなら焼酎・ウイスキー・ワインを少量で。
青魚を週3回以上食べる
EPA・DHAは中性脂肪を下げる効果が科学的に証明されています。サバ缶、イワシ缶なら手軽に摂取可能。1日1g以上のEPA/DHAが目標です。
夕食は寝る3時間前までに
遅い時間の食事は脂肪に変わりやすく、中性脂肪を上げます。21時以降に食べる習慣がある人は、まずこれを改善しましょう。どうしても遅くなる場合は、糖質・脂質を控えめに。
1週間の献立例
中性脂肪を効果的に下げる、具体的な1週間の献立例をご紹介します。
| 曜日 | 朝食 | 昼食 | 夕食 |
|---|---|---|---|
| 月 | 納豆ご飯(小盛り)、味噌汁 | サバ定食 | 豆腐ハンバーグ、サラダ |
| 火 | オートミール、豆乳 | 焼き魚定食 | 鶏むね肉のソテー、野菜炒め |
| 水 | ゆで卵、サラダ | 蕎麦(つゆ少なめ) | 刺身定食、めかぶ |
| 木 | ヨーグルト、ナッツ | サラダチキン、野菜 | 鍋料理(野菜たっぷり) |
| 金 | 納豆ご飯(小盛り) | イワシ缶サラダ | 焼き鳥(塩)、枝豆 |
| 土 | スクランブルエッグ、野菜 | サバ缶パスタ(少量) | しゃぶしゃぶ(豚肉・野菜) |
| 日 | グラノーラ(少量)、豆乳 | 幕の内弁当(ご飯少なめ) | アジの塩焼き、煮物 |
効果が出るまでのタイムライン
中性脂肪は食事改善に対する反応が比較的早い数値です。以下は一般的な改善のタイムラインです。
| 期間 | 期待される変化 |
|---|---|
| 3〜7日 | アルコールと甘い飲み物を止めると変化が始まる |
| 1〜2週間 | 糖質制限の効果が中性脂肪値に反映され始める |
| 1ヶ月 | 食事改善の効果が明確に現れる(20〜30%低下も可能) |
| 2〜3ヶ月 | 安定した改善効果、リバウンド防止のため習慣化が重要 |
生活習慣改善で期待できる中性脂肪の低下幅は20〜50%程度と、LDLコレステロールよりも大きいのが特徴です。例えば、TG 300mg/dLの方なら、150〜240mg/dL程度まで下がる可能性があります。
よくある質問(FAQ)
Q. 中性脂肪が高いのにLDLは正常。問題ない?
A. 問題がないわけではありません。中性脂肪が高い状態が続くと、LDLの「質」が悪化します(小型高密度LDLの増加)。また、HDLが低下しやすく、動脈硬化のリスクは高まります。
Q. 果物は健康にいいのでは?
A. 果物にはビタミンや食物繊維が豊富ですが、果糖も多く含まれています。果糖は肝臓で中性脂肪に変換されやすいのが特徴。1日1〜2個程度なら問題ありませんが、食べすぎは禁物です。特にジュースは要注意。
Q. サプリメント(EPA/DHA)は効果ある?
A. 効果はあります。EPA/DHAサプリメントは中性脂肪を下げる効果が科学的に証明されており、処方薬としても使われています。ただし、食事改善と併用するのが基本。サプリだけに頼るのは避けましょう。
💡 管理栄養士のワンポイント
中性脂肪は食事改善で最も早く効果が出る数値です。「糖質」と「アルコール」を1週間控えるだけで、次の検査で驚くほど改善している方が多いです。特に甘い飲み物をやめるだけで大きな効果が期待できます。
まとめ
中性脂肪を下げるには、糖質とアルコールの制限が最重要です。ポイントをおさらいしましょう:
- 白米・パン・麺類は「小盛り」に、甘い飲み物は完全にやめる
- アルコールは週2日以上の休肝日を設ける
- 青魚(サバ缶、イワシ缶)を週3回以上食べる
- 夕食は寝る3時間前までに済ませる
- 1週間続けるだけで変化が現れ始める
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