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健康診断・医療知識

悪玉コレステロールが高い原因とは?今日からできる5つの対策

更新: 2026.01.19
コレステAIコーチ編集部
悪玉コレステロールが高い原因とは?今日からできる5つの対策

この記事で分かること

  • LDLコレステロールとは何か?なぜ「悪玉」と呼ばれるのか
  • LDLが高くなる3つの主な原因(食事・遺伝・生活習慣)
  • 数値の見方と危険度の判断基準
  • 今日から始められる5つの改善対策
  • 改善までのタイムラインと現実的な目標設定

「なぜ自分だけLDLが高いの?」「食べ過ぎてないのに…」と疑問に思っていませんか?
実は、LDLコレステロールが高くなる原因は食事だけではありません。遺伝、生活習慣、さらには加齢やホルモンバランスなど、複数の要因が絡み合っています。この記事では、原因を正しく理解し、効果的な対策を取るための知識を徹底解説します。

そもそもLDLコレステロールとは?

まず、LDLコレステロールについて正しく理解しましょう。コレステロールは体に必要な脂質の一種で、細胞膜の材料やホルモンの原料として欠かせません。

コレステロールは血液中を単独で移動できないため、「リポタンパク質」という運び屋に乗って体内を巡ります。このリポタンパク質には主に2種類あります:

🔴 LDL(悪玉)コレステロール

肝臓から全身にコレステロールを運ぶ役割。過剰になると血管壁に蓄積し、動脈硬化の原因に。

基準値:140mg/dL未満

🟢 HDL(善玉)コレステロール

余ったコレステロールを回収して肝臓に戻す役割。動脈硬化を予防する働きがある。

基準値:40mg/dL以上

LDLが「悪玉」と呼ばれる理由は、血管内に入り込み、酸化LDLとなって動脈硬化を引き起こすからです。しかし、LDL自体は体に必要なもの。問題は「量」と「質」です。

LDLコレステロールの数値の見方

健康診断の結果を見るとき、LDLの数値だけでなく、リスク因子も合わせて判断することが重要です。

LDL値 判定 対応
〜119mg/dL 正常 現状維持
120〜139mg/dL 境界域 生活習慣の見直し
140〜159mg/dL 軽度高値 積極的な生活習慣改善
160〜179mg/dL 中等度高値 医師への相談推奨
180mg/dL〜 高値 薬物療法の検討

ただし、LDLの目標値は一律ではありません。糖尿病、高血圧、喫煙歴、心筋梗塞の既往などのリスク因子がある方は、より厳しい目標値(120mg/dL未満や100mg/dL未満)が設定されます。

LDLコレステロールが高くなる3つの原因

🍔 食事

飽和脂肪酸・トランス脂肪酸の過剰摂取

🧬 遺伝

家族性高コレステロール血症(FH)

🏃 生活習慣

運動不足・肥満・喫煙・ストレス

原因①:食事(飽和脂肪酸の摂りすぎ)

LDLコレステロールを上げる最大の要因は飽和脂肪酸です。意外かもしれませんが、コレステロールを多く含む食品(卵など)よりも、飽和脂肪酸の方がLDL上昇への影響が大きいことが研究で明らかになっています。

飽和脂肪酸を多く含む食品:

  • 肉の脂身:霜降り牛肉、豚バラ肉、鶏皮
  • 乳製品:バター、生クリーム、チーズ
  • 加工食品:菓子パン、ケーキ、ドーナツ
  • 揚げ物:とんかつ、唐揚げ、フライドポテト

また、トランス脂肪酸も要注意です。マーガリンやショートニングを使った加工食品(一部のクッキーやパイなど)に含まれ、LDLを上げるだけでなくHDLを下げる作用があります。

原因②:遺伝(家族性高コレステロール血症)

約200〜500人に1人は「家族性高コレステロール血症(FH)」という遺伝性の病気です。この場合、LDL受容体の遺伝子に異常があり、肝臓がLDLを十分に取り込めないため、生活習慣を改善してもLDLが下がりにくいのが特徴です。

FHを疑うべきサイン:

  • 若いころ(10〜30代)からLDLが180mg/dL以上
  • 両親や兄弟に心筋梗塞・狭心症の人がいる(特に55歳未満の男性、65歳未満の女性)
  • アキレス腱が太い(9mm以上、触ると硬い)
  • 目の周りに黄色い盛り上がり(眼瞼黄色腫)がある

FHは早期発見・早期治療が重要です。疑わしい場合は、循環器内科や脂質異常症専門医に相談してください。

原因③:生活習慣(運動不足・肥満・喫煙)

食事以外にも、以下の生活習慣がLDL上昇に関係しています:

  • 運動不足:有酸素運動の不足はHDL(善玉)を減少させ、結果的にLDL/HDL比を悪化させます。
  • 肥満(特に内臓脂肪型):内臓脂肪が多いと、肝臓でのLDL産生が増加。メタボリックシンドロームとの関連も深いです。
  • 喫煙:HDLを減少させるだけでなく、LDLを酸化させて血管壁への沈着を促進。動脈硬化の大きなリスク因子です。
  • 過度な飲酒:中性脂肪を上昇させ、間接的にLDLにも影響を与えます。
  • 慢性的なストレス:ストレスホルモン(コルチゾール)がコレステロール合成を促進するという研究もあります。

その他の原因

上記の3大原因以外にも、以下の要因がLDL上昇に関わることがあります:

  • 加齢:特に女性は閉経後、エストロゲンの減少によりLDLが上昇しやすくなります。
  • 甲状腺機能低下症:甲状腺ホルモンが低下すると、LDLの代謝が遅くなり血中濃度が上昇します。
  • 糖尿病:インスリン抵抗性がLDLの質を悪化させる(小型高密度LDLの増加)ことが知られています。
  • 腎臓病:ネフローゼ症候群などでは著しい脂質異常が起こることがあります。
  • 薬剤:一部の薬(ステロイド、利尿薬など)がLDLを上昇させることがあります。

今日からできる5つの対策

原因が分かったところで、具体的な対策を見ていきましょう。以下の5つは、エビデンスに基づいた効果的な改善策です。

1

飽和脂肪酸を減らす

揚げ物を週1回以下に。霜降り肉、バター、菓子パンを控え、魚・大豆製品・植物油に置き換えましょう。飽和脂肪酸を減らすと、2〜3週間でLDLに変化が現れ始めます。

2

青魚を週3回以上食べる

サバ、イワシ、アジ、サンマなどEPA・DHAが豊富な青魚を積極的に摂取。缶詰でも効果は同等です。EPA・DHAは中性脂肪を下げ、血液をサラサラにする効果があります。

3

1日30分の有酸素運動

ウォーキング、ジョギング、水泳などの有酸素運動はHDLを増やし、LDL/HDL比を改善します。通勤時に一駅歩く、エレベーターを階段に変えるなど、日常に組み込む工夫をしましょう。

4

食物繊維を毎食取り入れる

野菜・海藻・きのこを食事の最初に食べる「ベジファースト」を習慣に。水溶性食物繊維(オートミール、もち麦、わかめなど)は腸内でコレステロール吸収を抑制する効果があります。

5

禁煙する

喫煙はLDLの酸化を促進し、HDLを減少させます。禁煙すると、数週間でHDLが回復し始め、1年で心血管リスクが半減するというデータもあります。今日からでも遅くありません。

改善までのタイムライン

「いつまでに効果が出るの?」という疑問は多いでしょう。生活習慣改善によるLDL低下の一般的なタイムラインは以下の通りです:

期間 期待される変化
2〜3週間 飽和脂肪酸を減らすとLDLに変化が現れ始める
1〜2ヶ月 食事改善の効果がLDL値に反映される
2〜3ヶ月 運動の効果でHDLが上昇し始める
3〜6ヶ月 総合的な脂質プロファイルが改善(目標達成の目安)

一般的に、生活習慣改善で期待できるLDL低下幅は10〜20%程度です。例えば、LDL 160mg/dLの方なら、128〜144mg/dL程度まで下がる可能性があります。

よくある質問(FAQ)

Q. 痩せているのにLDLが高いのはなぜ?

A. 体重とLDLは必ずしも比例しません。痩せていてもLDLが高い場合、以下が考えられます:

  • 遺伝的要因(家族性高コレステロール血症)
  • 飽和脂肪酸の多い食事(揚げ物、バター、菓子パンなど)
  • 運動不足(HDLが低いためLDL/HDL比が悪い)
  • 甲状腺機能低下症などの二次性要因

Q. LDLを下げる薬は一生飲み続けるの?

A. 必ずしもそうではありません。軽度の脂質異常症なら、生活習慣改善で薬が不要になるケースもあります。ただし、FHや心疾患の既往がある方は、原則として薬の継続が必要です。自己判断での中止は危険です。

Q. 卵を食べるとLDLは上がる?

A. 健康な人であれば、卵1〜2個/日程度はLDLにほとんど影響しないことが分かっています。ただし、すでにLDLが高い方や糖尿病の方は、控えめにする方が賢明です。卵よりも飽和脂肪酸(バター、霜降り肉)の方がLDLへの影響は大きいです。

💡 ワンポイント

「食事に気をつけているのに下がらない」という方は、遺伝的要因の可能性も。一度、内科で家族歴を含めて相談してみてください。場合によっては、専門医(循環器内科、脂質異常症外来)への紹介が必要です。

まとめ

LDLコレステロールが高い原因は、食事・遺伝・生活習慣の3つに大別できます。まずは自分がどのタイプかを把握し、適切な対策を取ることが重要です。

改善のポイントをおさらいしましょう:

  • 飽和脂肪酸を減らし、魚・大豆・食物繊維を増やす
  • 1日30分の有酸素運動を習慣にする
  • 禁煙・節酒でHDLを守る
  • 3ヶ月を目安に効果を確認する
  • 改善が難しい場合は遺伝や二次性要因を疑い、医師に相談

「今日の食事はLDLに良いの?悪いの?」と迷ったら、アプリ『コレステAIコーチ』で写真を撮るだけ。AIがあなたの食事を分析し、飽和脂肪酸の量や改善ポイントを具体的にアドバイスします。

参考文献・ガイドライン

※本記事の内容は一般的な健康情報であり、医療アドバイスではありません。治療に関する判断は必ず医師にご相談ください。

著者情報

コレステAIコーチ編集部 公式コラム

医療情報ガイドライン準拠

脂質異常症の改善をサポートする「コレステAIコーチ」の公式編集チームです。医師・管理栄養士の知見を基に、エビデンスに基づいた情報をお届けします。

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