コラム一覧に戻る
健康診断・医療知識

コレステロールが高い時は何科に行けばいい?受診の目安と準備を医師が解説

更新: 2026.05.18
コレステAIコーチ編集部
コレステロールが高い時は何科に行けばいい?受診の目安と準備を医師が解説

この記事の要点

  • 基本的には「一般内科」の受診でOK。かかりつけ医に相談するのが第一歩です。
  • 心臓病や高血圧の合併がある場合は「循環器内科」を、糖尿病がある場合は「内分泌代謝内科」を受診しましょう。
  • 病院に行く前に「LH比」を計算し、自分のリスクレベルを把握しておくことが重要です。
無料Webツール

あなたの「リスク」はどのレベル?

健康診断の結果を入力するだけ。今のLDL・中性脂肪の状態を、JASガイドライン基準で判定します。

今すぐ診断する
健康診断で「LDLコレステロールが高い」「要再検査」と言われたものの、「どこの病院に行けばいいの?」「いきなり大きな病院の専門科に行くべき?」と迷っていませんか?
実は、コレステロールの異常(脂質異常症)は、数値の高さや他の病気の有無によって、受診すべき最適な診療科が変わります。この記事では、各診療科の役割の違いと、あなたに合った病院の選び方を詳しく解説します。

1. 結論:迷ったらまずは「一般内科(かかりつけ医)」へ

多くの場合、コレステロールが高いと指摘されたら、まずは**近くの「一般内科」**を受診すれば問題ありません。
風邪や腹痛などを診てもらう「かかりつけ医」がいる場合は、その先生に相談するのがベストです。脂質異常症の初期治療(生活習慣の指導や基本的なスタチン系薬剤の処方)は、一般内科の医師で十分に対応可能です。

🏥 一般内科の受診がおすすめな人

  • 今回初めて「コレステロールが高い」と指摘された
  • 高血圧や糖尿病など、他の大きな持病がない
  • 数値が極端に高くはない(LDLが140〜179mg/dL程度)
  • 身近に相談しやすいかかりつけ医がいる
一般内科では、まず再度血液検査を行い、生活習慣(食事・運動)の問診からスタートすることがほとんどです。すぐに薬が処方されるとは限らないため、過度に構える必要はありません。

2. 専門医に診てもらうべき2つのケース

一方で、すでに他の病気がある場合や、リスクが非常に高いと考えられる場合は、最初からより専門的な診療科を受診することをおすすめします。主に**「循環器内科」「内分泌代謝内科」**の2つがあります。

① 「循環器内科」を受診すべき人

循環器内科は、心臓や血管のスペシャリストです。LDLコレステロールが高い状態が長く続くと、血管の内側にプラーク(コブ)ができ、「動脈硬化」が進行します。動脈硬化は心筋梗塞や脳梗塞の直接的な原因となります。
該当する条件循環器内科を受診すべき理由
高血圧を合併している高血圧と高コレステロールが合わさると、動脈硬化の進行スピードが数倍に跳ね上がるため、血管の専門的な評価が必要です。
心筋梗塞・狭心症の既往がある再発予防(二次予防)のためには、LDLコレステロールを100mg/dL以下、あるいは70mg/dL以下といった非常に厳格な基準まで下げる専門的な治療が必須です。
頸動脈エコーで異常を指摘されたすでに血管の壁が厚くなっている(プラークが形成されている)証拠であり、直ちに治療を開始する必要があります。
循環器内科では、血液検査に加えて、頸動脈エコー(首の血管の超音波検査)心電図など、実際の血管へのダメージを直接確認する検査が行われます。

② 「内分泌代謝内科(糖尿病内科)」を受診すべき人

脂質異常症は、ホルモンの異常や糖代謝(糖尿病)と非常に深く関わっています。代謝の根本的な問題を解決しなければ、コレステロール値だけを下げても意味がない場合があります。
糖尿病の治療中・疑いがある

糖尿病患者は、LDLコレステロールが正常に見えても「超悪玉コレステロール(sdLDL)」が増えやすい傾向があります。血糖コントロールと脂質コントロールを同時に行う高度な専門知識が必要です。

LDLが180mg/dL以上と異常に高い

遺伝的にコレステロール値が高くなる「家族性高コレステロール血症(FH)」の疑いがあります。この場合、食事療法だけでは限界があり、専門医による強力な薬物療法が必要になります。

その他、甲状腺機能低下症などのホルモン異常でもコレステロールは急上昇するため、急激な数値悪化が見られた場合は内分泌代謝内科が適しています。

3. 「いますぐ受診すべきか?」を判断する指標

「病院に行くべきか、まずは食事や運動で自力で下げる努力をすべきか」迷う方も多いでしょう。 判断の目安として、**「LH比(悪玉と善玉のバランス)」**という指標が非常に役に立ちます。

LH比の計算方法

LH比 = LDLコレステロール ÷ HDLコレステロール
  • 1.5以下:きれいで健康な状態
  • 2.0以上:動脈硬化の疑いあり(要注意)
  • 2.5以上:血栓ができている可能性あり(危険)
もしLH比が2.0を超えている場合、または高血圧や喫煙習慣などのリスク因子が重なっている場合は、自力での改善を試みる前に、まず一度受診して医師の評価を受けるのが安全です。

4. 病院を受診する際の3つの持ち物

受診を決めたら、初診時に以下の3つを忘れずに持参しましょう。これらがあるだけで、医師は格段に正確な診断を下すことができます。
  1. 健康診断の結果表(過去数年分)
    • 医師は「今の数値」だけでなく、「トレンド(推移)」を最も重視します。今年急に上がったのか、年々じわじわ上がっているのかで、処方する薬の判断が変わります。
  2. お薬手帳
    • 現在飲んでいる薬(血圧の薬やサプリメントなど)がコレステロール値に影響している可能性もあります。
  3. 普段の食事の記録(スマホの写真で十分)
    • 「食事には気をつけています」という言葉より、実際の食事写真3日分の方が100倍の情報量があります。
受診前の「食事記録」を最強にするアプリ
病院の問診で「普段どんなものを食べていますか?」と聞かれて、正確に答えられますか?
コレステAIコーチなら、食事の写真を撮るだけでAIが脂質バランスを自動分析・記録。
このアプリの記録をそのまま医師に見せるだけで、あなたの努力が客観的データとして伝わります。
無料でアプリを試す →

5. よくある質問(FAQ)

Q
婦人科でコレステロールの薬をもらっても大丈夫ですか?
更年期(閉経後)の女性は女性ホルモン(エストロゲン)の減少によってコレステロールが急上昇するため、婦人科で指摘・処方されるケースがよくあります。初期治療としては婦人科でも全く問題ありません。ただし、数値が下がらない場合は内科へ紹介状を書いてもらいましょう。
Q
大きな総合病院に直接行ってもいいですか?
紹介状なしで大きな総合病院(大学病院など)を受診すると、「選定療養費」として数千円の追加費用がかかる上に、待ち時間が非常に長くなります。まずは近所のクリニック(一般内科)を受診し、必要があれば紹介状を書いてもらうのが最もスムーズで経済的です。

6. まとめ

  • 健康でコレステロールだけが高い一般内科(かかりつけ医)
  • 高血圧がある・心臓病が心配循環器内科
  • 糖尿病がある・数値が異常に高い内分泌代謝内科
「病院に行くのはハードルが高い…」「薬を飲まされるのが嫌だ」と感じる方も多いと思います。しかし、数値の異常は血管からの悲鳴です。放置せず、まずは専門家の意見を聞くことから始めましょう。
病院での治療と並行して、日々の食事改善(飽和脂肪酸を減らし、青魚や食物繊維を増やす)を今日からスタートさせることが、血管若返りへの最短ルートです。

著者情報

コレステAIコーチ編集部 公式コラム

脂質異常症の改善をサポートするコレステAIコーチの公式編集チームです。医師・管理栄養士の知見を基に、エビデンスに基づいた情報をお届けします。

あなたのLDL数値は大丈夫?

健康診断の結果を入力するだけで、AIがリスクを判定。再検査に向けて今すぐできる対策がわかります。

※基本機能は無料で使えます・登録不要